雨の日に傘を取り上げ、晴れた日に傘を貸す。
ここ最近、元銀行員の方や元証券会社の方にお会いする機会があった。
彼らが言っていたのが
「心からお客様目線に立って、お客様の利益の為だけに仕事ができていないと感じた」
ということ。
勿論、会社は株式会社である以上、「株主の利益を追求する」のは当然ではあるし
利益が出ないとそこで働いている従業員の給料も出ないから当たり前なのかもしれない。
仕事と割り切ってしまえばそれまで。
それもいい。その人の自由だから。
本当にお金を貸して欲しい人には貸さずに
全然借りる気もないところにお金を貸す。
半沢直樹を見た時に初めて、
銀行には
「雨の日に傘を取り上げ、晴れた日に傘を貸す」なんて言葉があることを知った。
そしてそれは小説やテレビの世界だけだと思ってた。
でもどうやら違った。
本当に僕らが生きる現実でも起こっているようだ。
なるほど。
世間には知らないことがまだまだ沢山あるようだ。
これは何も金融機関に限った話じゃなくて
どの仕事もある種、抱えているジレンマなのかもしれない。
今は情報がどんどん出てきていて
実は裏ではこうだ!みたいなのがすぐにバレてしまう。
だから
「自分の心に嘘をつきながら勧める商品やサービスを提供して、自分だけ儲ける」みたいな仕事じゃなくて
「自分の心に嘘をつかずに心から勧めれる商品やサービスをお客さんに提供して
喜んでもらって、自分も儲かる」
というwin-winな仕事が生き残って行くと思う。
「お客さんだけ豊かになってますよ(本当は僕も豊かになってますけど)」
は嘘だから
「お客さんも僕も豊かになってますよ」
って堂々と言える仕事、みたいな。
Honestyな時代。