自立しているのは親より子供
子供がいなくなってしまうと、自分の存在価値、存在意義、生きる意味が見出せなくなってしまう親は多いと思う。もはや「生きていけない」レベルだ。この仕事は誰のために頑張れば良いのか?この晩ご飯は誰のために作れば良いのか?見失ってしまう。
反対に子供はどうだ。子供は親がいなくなればそれは勿論辛いし悲しいし、耐えられないかもしれない。が、親のそれとは比にならないのではないかと思う。
親がいなくなり、生きる意味を見出せなくなったりはしない。
でも親は生きていく意味を見失い、仕事も手につかなくなり、何日も何日も悲しみに暮れる。
子供は親がいなくても自分の生きる意味や存在価値を見出せる。
また明日から前を向いて強く生きていこうとする。
そうゆう意味では本当に依存しているのは親なのだ。子供ではない。
親の方が自立できているように見えて自立できていない。
子供なしでは生きていけない弱い生き物が親なのだと強く思う。
反対に親なしでも生きていける強い存在が子供である。
だからこそ親より先に子供がいなくなってしまうことは、究極の試練なのだ。
一人の人間としての最大の試練がそれなのかもしれない。